ヤケクソいがらしの愚痴

無理です。やけくそです。

今週中にはやらかす気しかしません。

いがらしだって楽しく生きたいです。
べつに好き好んでこんなズタボロの腕になったんじゃない。こんな薬漬けになったんじゃない。こんな性格になったんじゃない。
ずっとそう思っていました。
だけど最近はもう分からないです。

手が痺れると悲しくなります。
どうしてこんなことをしてしまったのだろうと。
もっと深く切りたいなんて思っていた自分が嫌いになります。
なのに再び切りたいと思ってしまう自分がいます。

縫われるたびに苦しくなります。
優しく接してくれるドクターや看護師さんの笑顔が涙で見えなくなります。
『また来てしまった』と思うと同時に心のどこかで『覚えてないからいいか』と開き直っています。
そんな自分がより一層、憎く、悔しくなります。

針を持ってトイレに向かいながらいろいろ考えを巡らします。
今ならまだやめられる、でも抜きたい、でもせっかくここまで耐えたのに、でも、でも、でも、、、。

針を刺した瞬間に全てが水の泡です。
後悔とともに血が流れます。
だんだんとぼーっとしてくるとどうでも良くなってきます。
そして殺人現場のようになったトイレを虫の息で片付けながら「また、リセットだな」と思うのです。

薬が飲みたくてしょうがなくなると「薬だけはやめろ」と言ってくれた心理士さんが思い起こされます。
あの日あの時、言うことを聞いていればこんなくだらないことで悩まなくて済むのにと。

欲に負けて薬を飲んでしまい、朦朧とした頭で思うことは
【もっと飲む】か【ここでとめるか】
のみです。

薬が抜け妙に冴えた感覚で部屋の床に転がった薬のシートや空き瓶を見て、結局【もっと飲む】を選択したことを思い知らされます。

これは全ていがらしの弱さの結果です。

いつかこの弱さを認められたら、なにかいい方向に変わるのかもしれません。

願っているだけじゃ、何も変わらない。

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